セガまるブログ

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30代、妻子と暮らすサラリーマン。毎日の出来事や考えてること、学んだことを発信中…

ついにシン・エヴァンゲリオン劇場版を観た件について

表題の件について。
シンエヴァ観てきました。その感想を素直に書きます。考察的なことはたぶんほぼできません。エヴァは大好きだけど、考察できるほど過去作、劇場版シリーズを深く観れてるとは言えないので。

ネタバレも含んでしまうと思うので、これより先はネタバレOKな人、既に鑑賞済みの方を対象とします。ご注意ください。

観終わった直後の心境

アニメのエヴァンゲリオンにハマった中学生時代、そして映画「Air/まごころを君に」のエンディングに苦悩し、そこから私の中のエヴァンゲリオンは補完されないままでした。きっとそんな感情の方は私以外にも少なくないはずです。
そんな私が今回のシン・エヴァンゲリオンを観て思ったことは、
「あぁ、とうとう終わってしまったな…」
でした。
これは悪い意味ではなく、良い意味で、です。
過去アニメの劇場版では、人類補完計画が発動し、最後にはシンジとアスカが赤い海に囲まれた陸に打ち上げられているシーンで終わりました。アスカの首を絞めながらの「気持ち悪い」は、救いようのないバッドエンド感を感じ、ハッピーエンド好きの私にはキツいものでした。各キャラクターが好きだっただけに、キャラクターが救われない感が受け付けられなかったのです。
例えば、好きなキャラが死ぬにしたって、何かしら使命を全うしたり、残った誰かに希望を託して死ぬような、前向きな死を求めがち。とりわけ主役級のキャラクターであるシンジやアスカにはそういった最後であって欲しかったのに、こっから2人でどうするの?的な最後に、想像力のない私はしばらく思考停止しました。
それに比べると、今回のシンエヴァは人によって賛否もあるでしょうが、シンジの精神的成長がハッキリと描かれ、そして救われた(であろう)シンジがしっかり描かれており、これまで抱えてきた一ファンとしての【エヴァの呪縛】が解かれたような、嬉しい反面寂しい喪失感を感じました。
そういった意味で、
「あぁ、エヴァがついに終わってしまったんだな…。ありがとう、エヴァンゲリオン。」
と。

分かりやすさが際立った演出

エヴァって、意味分かんないことが多いじゃないですか。もちろん伏線もあって考察が進む、その考察こそがエヴァを楽しむポイントだったりするわけで、新劇場版Qなんて訳わかんなくて考察すらライトユーザーには難しいわけだったんですが、なんだかそれらを埋めるようにすごく説明してくれてる感を感じました。
もちろん、それでも意味分かんないことは多くあるのですが、例えばゲンドウがシンジと対峙して語るところで、使徒と人が戦ってる神話的背景とか、あんなに過去のアニメ版シリーズでは説明してくれてたっけ?今回は丁寧に説明してくれちゃってるね?と思って観てました。
別にそれが良いとか悪いとかを言いたいのではなく、これまでの旧シリーズでは「己で考えて分かれ!」と言われているような作品の主張が、シンエヴァ碇ゲンドウの計画の背景だったり、神話的ストーリーを説明して「大丈夫?エヴァの世界観伝わったかな?」と優しく寄り添ってもらっているようでした。
それにしても、あの初号機vs13号機の演出はギャグの域でしたね。予告編で流れた時に、ここまでの内容とは思っておらず、私は映画館で笑ってしまいましたwでも、これもやはり精神世界の中で父ゲンドウと息子シンジがぶつかり合い、話し合い、とやっている様が分かりやすく、旧シリーズのみんなから拍手されて「おめでとう」と言われてるアレに比べたら、めちゃくちゃ伝わりやすくってとても優しいなと感じました。

わけわからんところはわけわからん

とても伝わりやすい、分かりやすい、視聴者に寄り添ってるー、なんて書きましたが、やはりわけわかんないものはあります。ヴンダーとかそもそも誰が作ったんやって思うし、サードインパクトによって荒れた大地の悪い空気?から人間を守ってるカプセルみたいな装置とか、どんな原理?とか思うし。
でも、もうこれら細かいこと、考えても分からんことをアレコレ考えててもしょうがないなって感じで。もっと表面的な部分で今は満足してるから、深く考えずシンジたちが救われたことを素直に喜ぼうと思いました。

トウジ・ケンスケありがとう、そして生きててよかった

トウジとケンスケの再会は泣けたなぁ。マジでどうなってたか心配だった。というか、もうサードの被害にでも合って死んでると思ってたよ。だって、新劇場版Qであんな大地見せられて、人類なんてヴンダーに乗ってる人くらいしかいないんじゃないかと思ったもん。
でもそんなことなかったですね。あんなにしっかり村があるとはw
そして、そこで綾波(仮称)に心ができ、言葉を覚えたり可愛いとか好きって感情を覚える…なんてほっこりする時間なんだ、って思いました。でも、だいたいエヴァってほっこりさせた後で地獄に落とすから、ずっと疑いながら観てましたけどねw
でも、結局あのエンディングを見れたことで、シンジたちが救われたのを観れて、心の底から安心しました。

2回目を観に行くか

正直、もう一度行くかは悩みどころ。シンジが救われたことで、自分の中でのエヴァが一区切りついて、考察のための情報収集でもう一回!とか、そんな気持ちはこれっぽっちも湧きません…。DVDやBlu-rayが出たら、それを買って観ればいいかなって気持ちでした、最初は。
でも、この「一区切りついた」ことって、スッキリしたのと同時にやっぱり寂しいわけで…。もうエヴァは作られないかもしれないし、もし作られてもそれはシンジたちが主役ではない別のエヴァシリーズかもしれない。劇場でシンジたちに会えるのはこの上映期間だけだと考えると、もう一回会いに行ってもいいのかなって気持ちになります。やっぱ、私はエヴァの何が好きって、キャラクターが好きなんだな、と改めて思いました。だから、そのキャラクターたちに会うために、もう一度映画館に行きたいと思う。

今回は、観た感想を嘘偽りなく素直に書きました。まだまだ書きたい部分はあるけど、なかなか言葉にするのも難しいんですよね。整理がついたら、書きたいと思います。
あと、やっぱりこういう話は一人で文字に書くんじゃなくて、誰かと直接話して盛り上がりたいよね。エヴァって、みんなで話すのが一番楽しいから。

というわけで、シンエヴァンゲリオンを観た感想でした。最後までお付き合いありがとう。